2009年に帝京大学で70代女性患者の「耳だれ」から発見された
カンジダ・アウリスという菌。
この菌によって、抵抗力の無い人は死亡する例も出ているらしく、
世界的な大流行を引き起こしているそうです。
菌に感染しないためにはどうすれば良いのか?
感染経路の傾向など調べてみました。
カンジダ・アウリスが日本カビといわれる理由
近年発見され、死者も多数出ているほど危険な
カンジダ・アウリス。
何故「日本カビ」と呼ばれるのでしょうか?
答えは簡単です。
「日本で初めて発見された菌だから」
しかし、カンジダ・アウリスの研究が進むにつれ、
世界中でこの菌が発見され、
カンジダ・アウリスの中でも
抗生物質などの薬に対する耐性、
つまり薬を投与しても死なない菌が
全体の4%ほど存在することが分かったのです。
カンジダ・アウリスの中でも
菌の型がいくつか発見されているようです。
世界的パンデミック(大流行)を引き起こしているカンジダ・アウリス
日本でカンジダ・アウリスが発見された後、
韓国やインド、パキスタン、英国、米国、南アフリカなどの海外でも同じカビが発見され、
この菌は日本だけではなく、
世界中に存在している菌であることが分かりました。
2011年には韓国で患者が敗血症で死亡する事例が報告され、
その後2017年の現在に至るまで、
死亡例が報告され続けています。
アメリカでは昨年7例しかなかった患者数が
2017年には177まで増え、
イギリスでは200例を越える症例が報告されています。
おお~。ちょっと怖くなって来ました。
カンジダ・アウリスの感染を予防するには
どうすれば良いのでしょうか?
カンジダ・アウリスの死亡例と感染経路
カンジダ・アウリスの死亡例の多くは、
抵抗力が著しく下がっている状態の方に起きています。
その多くが、病院の入院患者の方であり、
院内感染が多くを占めているようです。
感染リスクが高い人の特徴は下記の通り。
●外科手術を終えたばかりの人
●糖尿病患者の方
●広範囲で抗生物質や抗真菌剤を使用した治療をした方
●体内に入るラインやチューブ(呼吸チューブ、栄養チューブ、中心静脈カテーテルなど)を使用している方
上記のように、病院で治療していて、
特に抵抗力が下がっている方以外は
普段どおりの生活で感染して、
重篤なケースになることは無いようです。
パンデミック(大流行)を引き起こしているというより、
菌の存在が認知されてきていて、
報告例が増えていると捕らえたほうが良いのかもしれませんが、
病気を治療して入院している患者さんにとっては
また新たな心配要素が増えたなぁという感じです。
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